【ソウル聯合ニュース】韓国情報機関、国家情報院(国情院)は27日に発刊したテロなどに関する冊子で、今年10月末から11月初めに韓国南東部・慶州で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の期間中にテロや北朝鮮によるハッキングなどが試みられる恐れがあると警告した。
国情院は昨年韓国で発生したテロ脅迫や北朝鮮の韓国に対する挑発などを概括した上で、APEC首脳会議では多数の各国首脳が韓国を訪れるため、国際テロ組織による攻撃や北朝鮮による認知戦、ハッキングが行われる恐れがあると強調した。
認知戦とは、偽情報を広めることで敵が誤った認識に基づいた非合理的な決定を下すよう誘導する攻撃方法。
国情院はまた、北朝鮮が「敵対的な二つの国家」論を固定化させ、韓国に対する主導権を確保するために局地的な挑発と認知戦を巧妙に並行する戦略を用いることが懸念されるとの見方を示した。