◇最大野党代表に「逆転無罪」判決 次期大統領選に弾み
ソウル高裁は26日、2022年の大統領選に絡み虚偽の事実を述べたとして、公職選挙法違反の罪に問われた最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表について、懲役1年、執行猶予2年とした一審判決を破棄し、無罪を言い渡した。李氏は次期大統領の有力候補と目されている。一審判決が確定すれば今後10年間被選挙権を失い立候補できなくなったが、逆転無罪となり大統領選に向け弾みがついた。
◇南部の山火事 智異山国立公園にも延焼
南部の慶尚南道山清郡で21日に発生し、河東郡に広がった山火事は26日、智異山国立公園にも延焼した。当局によると、山火事はこの日、智異山に隣接する九谷山の尾根を越え、智異山国立公園の境界から200メートル内側まで燃え広がった。慶尚南道は全羅北道や全羅南道など近隣の自治体にヘリコプターの出動を要請し、智異山国立公園の職員らも現場に駆け付けて消火作業を手伝っている。韓国では21日ごろから同時多発的に山火事が発生しており、南東部の慶尚北道義城郡で22日に発生した山火事でも大きな被害が出ている。
◇山火事消火中のヘリ墜落で操縦士死亡 ヘリ運航を暫定停止
南東部の慶尚北道義城郡で26日午後0時50分ごろ、山火事の消火活動にあたっていたヘリコプターが墜落する事故があった。事故により、ヘリの操縦士1人が死亡したことが確認された。ヘリには70代の操縦士1人が搭乗していた。山林庁は事故を受け、全国の山火事現場に投入したヘリの運航を暫定的に停止した。
◇1月の出生数 過去最高の11.6%増
統計庁が発表した「人口動向」によると、1月の出生数は2万3947人で前年同月比11.6%(2486人)増加した。1月の出生数が前年同月比で増加したのは2015年(685人増)以来10年ぶり。増加幅は11年(4641人)以来、増加率は1981年の統計開始以来最も高い水準となった。出生数は昨年9月から5カ月連続で増加している。第2次ベビーブーム世代の子どもの「第2次エコブーム世代」が30代に入ったことや、新型コロナウイルスの影響で急減した婚姻数が増加したことで出生率も上昇傾向を示している。