【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル高裁は26日、2022年の大統領選に絡み虚偽の事実を述べたとして、公職選挙法違反の罪に問われた最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表について、懲役1年、執行猶予2年とした一審判決を破棄し、無罪を言い渡した。李氏は判決後、「事必帰正(すべては必ず正しい道理に帰すること)ではないか」として、「真実と正義に基づいて判決を下した裁判部に感謝する」と述べた。
一方で李氏は「この当たり前のことを引き出すために多くのエネルギーが使われ、国力を消耗したことは本当に不合理だ」と批判。各地で山火事が相次いで発生し、大きな被害が出ていることに言及し、「検察と政権が李在明を捕まえるために証拠を捏造(ねつぞう)し、事件をでっち上げるために使った力を山火事予防や国民の生活改善のために使ったらどれほど良い世の中になっただろうか」と指摘した。また、「この瞬間にもどこかで山火事は広がり、誰かが死に、経済は壊れているのではないか」と述べた。
そのうえで、「検察も自分たちの行為を振り返り、これ以上このような国力の浪費をしないことを願う」と強調した。