◇ソウル道路陥没事故でバイク転落 運転手が遺体で見つかる
ソウル市東部の江東区で発生した大規模な道路陥没事故で、江東消防署は25日、穴に転落した後、行方が分かっていなかった30代の男性が同日午前11時20分すぎに遺体で発見されたと発表した。事故は前日午後6時半ごろに発生。穴の大きさは直径20メートル、深さ20メートルで、往復6車線のうち4車線にわたって陥没した。男性はバイクを運転中に穴に転落した。
◇南東部の大規模山火事 ヘリでの消火難航
南東部の慶尚道地域で発生した山火事は発生から4日が経過しても延焼が続き、ヘリコプターによる空中からの消火が難航している。消火作業の主力となるロシア製の大型ヘリKA32は、ロシアのウクライナ侵攻の影響で部品の供給が困難となり、29機のうち28%に上る8機が稼働できない状態だ。山火事の長期化により大量の煙が発生し、視界不良でヘリが飛行できない状況も続いている。さらに操縦士など関係者の疲労も重なり、消火能力が限界に達したとの指摘が出ている。
◇尹大統領の罷免是非宣告迫る 警察がパトロール強化
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する憲法裁判所の罷免の是非の言い渡しを控え、警察はソウル都心でのパトロールを強化している。ソウル警察庁機動巡察隊は、11~23日に憲法裁がある鍾路区と隣接する中区を巡察し、凶器になりそうな道具や事故の恐れがある施設など591件を点検。約300件について臨時改善措置を取った。警察は同期間に約2700人を投入し、凶器の所持が疑われる人に職務質問したり、犯罪者を検挙したりするなどの取り締まりも行った。
◇政府が予算案編成指針確定 来年はAI・通商競争力強化に重点
企画財政部は、米トランプ政権の貿易障壁に対応した産業・通商競争力の強化に重点を置いた「2025年度(1~12月)予算案編成指針」を確定した。来年度の予算編成の指針となる今回の指針には、世界的な技術覇権争いが続く人工知能(AI)・半導体の競争力を高めるための投資拡大を拡大する内容が盛り込まれる。また、景気回復に力を入れる一方、急激に増えている公的年金・健康保険などの義務支出の構造再編作業に着手するなど、財政の持続可能性のための改革にも取り組む方針が示される。