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韓国野党、「大統領代行の代行」崔相穆・副首相弾劾訴追案を発議…尹政権で通算30回目

10年前の国政介入疑惑も告発

韓国野党、「大統領代行の代行」崔相穆・副首相弾劾訴追案を発議…尹政権で通算30回目

 【TV朝鮮】(アンカー)

 視聴者の皆さん、アンニョンハシムニカ。「ニュース9」のユン・ジョンホです。進歩(革新)系最大野党「共に民主党」が遂に、30回目の弾劾訴追発議記録を立てました。やるかやるまいか弄(いじ)りまわしていた崔相穆(チェ・サンモク)大統領権限代行の弾劾訴追案を、提出したのです。韓悳洙(ハン・ドクス)前大統領権限代行の弾劾訴追により「権限代行の代行」という初の肩書を作ったにとどまらず、最悪の場合は「代行の代行の代行」という新たな黒歴史を記録することになりかねません。しかも、韓首相の弾劾審判の宣告が来週月曜日にありますから、党内からも「事実上、実益はない」という指摘がかなり出たのですが、民主党指導部は「我が道」を選びました。なぜこうも無理に弾劾を推し進めるのか、実際に票決まで進むつもりなのか、まずはシン・ギョンヒ記者のリポートです。

【グラフィック】崔相穆大統領代行の弾劾訴追事由

 (記者リポート)

 野党議員らが国会の議案課に崔相穆権限代行の弾劾訴追案を提出します。

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権になって30回目の弾劾案には、民主党を含め野党5党、188人が名を連ねました。

 弾劾事由には非常戒厳の黙認と幇助(ほうじょ)、馬鏞周(マ・ヨンジュ)大法官(最高裁裁判官に相当)候補者の未任命、常設特検候補推薦依頼の未履行等が盛り込まれましたが、馬恩赫(マ・ウンヒョク)憲法裁判官の未任命が最大の理由だと説明しました。

 経済危機の状況において経済トップを弾劾するのが正しいことなのか、という指摘に対しては、現在の経済危機を招いた人物が崔代行だと反論しました。

 (金容民〈キム・ヨンミン〉/共に民主党議員)

「(憲法)裁判官全員一致の判決があるにもかかわらず、その判決にまだ従っていません」

 民主党は、崔代行に対する刑事告発も同時に進めました。

 2015年、崔代行が大統領府経済金融秘書官として在職していたときに起きた「国政介入」関連の汚職疑惑を、10年を経て問うというのです。

 崔代行は当時、不起訴処分を受けましたが、当時の捜査チーム長だった尹錫悦大統領が捜査でわざと見逃してやった-というのが民主党の主張です。

 (朴均沢〈パク・キュンテク〉/共に民主党法律委員長)

「国民に腹を立てさせるあんな国政介入、そして内乱持続行為に対し、責任を問おうと、きょう告発状を提出しに来ました」

 野党の弾劾案発議に対し、崔代行側は「懸案の業務に集中するという立場に変わりはない」とコメントしました。TV朝鮮、シン・ギョンヒがお伝えしました。

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

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