【TV朝鮮】(アンカー)
視聴者の皆さん、アンニョンハシムニカ。『ニュース9』のユン・ジョンホです。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾審判の中心的な証人の1人である郭種根(クァク・チョングン)前特殊戦司令官が「良心宣言」要求を受けたことを、私どもTV朝鮮がお伝えしたところですが、戒厳事態の後、郭・前司令官が初期段階で弁護士の助力を受ける過程で、すっきりと理解するのは困難な状況があったことが把握されました。出身ローファーム(法律事務所)や推薦の過程に野党側の人物が関わっている弁護士たちが、郭・前司令官の事件を担当してから数日もたたずに去り、その度に自首書だけが一つずつ増えていきました。しかも郭・前司令官は、最初の自首書で「議員離脱指示」の主体として尹大統領を初めて明示しましたが、作成に先立って面談した最初の弁護人は、現在大統領弾劾審判で国会側の代理を務める法務法人で働いていたことがあります。ユン・ドンビン記者の独自リポートです。
(記者リポート)
進歩(革新)系最大野党「共に民主党」所属議員のユーチューブのチャンネルに出演し、戒厳の状況について証言した二日後の、昨年12月8日午後。郭種根・前特殊戦司令官は検察への出頭を一日延期して、A弁護士と会いました。
翌日、A弁護士と一緒に検察に出頭した郭・前司令官は「弁護士と面談したところ、自分が経験したことをきちんと整理した状況で話すのが良さそうなので、陳述書(自首書)を作成した」と語りました。
取り調べの直前に提出した自首書には、「国会議事堂内の議員たちを外に離脱させろ」と指示した主体が金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防相ではなく大統領だと、初めて明示する内容が含まれていました。
(郭種根/前・陸軍特殊戦司令官〈昨年12月6日〉)
「(金竜顕)前任長官から『国会議事堂の中にいる人員らを、要員らを外へ、こうやってちょっと抜け出させろ』と指示を…」
(郭種根/前・陸軍特殊戦司令官〈昨年12月10日〉)
「(尹大統領が)『早く扉を壊して入って、中にいる人員を引っ張り出せ』」
ところがA弁護士は自首書の提出と、検察の取り調べに1回同席した後、それ以上助力をしませんでした。
A弁護士は、大統領弾劾事件の国会側代理人である法務法人(L.K.B & Partners)出身で、代表取締役であるL弁護士と共に2023年の「曺国(チョ・グク)事件」の一審判決文に弁護人として名を連ねていました。
その後、小規模な法律事務所に移りましたが、そこはL弁護士と共に「ウリ法研究会」創立メンバーに挙げられる弁護士が共同代表を務めている事務所です。
A弁護士は、TV朝鮮の取材に対し「代表弁護士の一人の指示で取り調べに一度同行しただけであって、意見を開陳する『立会』をしたわけではない」と説明し、助力を止めた理由については「申し上げられない」としました。TV朝鮮、ユン・ドンビンがお伝えしました。
(2025年3月14日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)