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韓国の学校外教育費 生徒数減も過去最高を更新

【世宗聯合ニュース】韓国で昨年、小中高校生が学校の正規教育課程以外に受けた塾や習い事などの学校外教育(私教育)の費用が総額29兆ウォン(約2兆9500億円)を超え、4年連続で過去最高を更新したことが13日、統計庁などの調査で分かった。

 ◇児童・生徒数は1.5%減も私教育負担は7.7%増

 調査は全国の小中高校生約7万4000人を対象に行われた。昨年の私教育費の総額は29兆2000億ウォンで、前年より2兆1000億ウォン(7.7%)増加した。

 児童・生徒数は前年の521万人から513万人と1.5%減ったが、私教育費の総額は増加した。

 私教育費は2021年(23兆4000億ウォン)、22年(26兆ウォン)、23年(27兆1000億ウォン)に続き4年連続で過去最高を更新した。

 内訳は小学生が13兆2000億ウォン、中学生が7兆8000億ウォン、高校生が8兆1000億ウォンだった。

 小中高のすべてで増加傾向が続いており、増加幅は中学生が9.5%で最も大きく、高校生(7.9%)、小学生(6.5%)と続いた。

 私教育を受けている割合や時間も小中高校生のすべてで増加した。

 私教育を受けている児童・生徒の割合は前年比1.5ポイント上昇した80.0%で、過去最高を記録した。

 小学生が1.7ポイント上昇した87.7%で最も高く、中学生は2.7ポイント上昇した78.0%、高校生は0.9ポイント上昇した67.3%だった。

 学年別では小学2年生が90.4%で最も高く、中学1年生(80.0%)、高校1年生(70.2%)と続いた。

 1週間当たり私教育を受けている時間は中学生と小学生がそれぞれ7.8時間、高校生は6.9時間だった。

 月平均の私教育費は1人当たり47万4000ウォンで9.3%増加した。

 私教育を受けていない児童・生徒を除くと、1人当たりの私教育費は59万2000ウォンで7.2%増えた。

 ◇私教育費に地域格差 ソウルは全羅南道の2.1倍

 世帯所得が高いほど私教育費の支出が多かった。月平均所得が最も高い「800万ウォン以上」世帯の私教育費の支出は67万6000ウォンで、所得区分別で最も高く、「300万ウォン未満」世帯は20万5000ウォンで最低だった。私教育の支出は約3.3倍の差があった。

 私教育を受けている割合も「800万ウォン以上」世帯が87.6%で最高だったのに対し、「300万ウォン未満」世帯は58.1%で最低だった。

 広域自治体(17市・道)別ではソウルが1人当たり月平均67万3000ウォンで最も多かった。最も少ない全羅南道は32万ウォンで2.1倍の差となった。

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