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北朝鮮「原子力潜水艦を建造中」 ウクライナ戦争派兵の見返りにロシアが技術提供か

 北朝鮮はこの日、排水量4000-5000トン級と推定される駆逐艦または護衛艦の建造現場も公開した。公開された報道写真に写っている艦艇は、昨年末と比較すると、空いていた艦橋のレーダー設置部分が埋まっているなど、建造が進展している様子だった。

 北朝鮮がSSBN(弾道ミサイル搭載原子力潜水艦)の建造現場まで公開したことで、金正恩総書記の「5大戦略課業」が一つずつ完成に近づいているとの指摘が出ている。「5大課業」と定義された核心兵器は、韓半島を含め米国本土まで核攻撃が可能な戦略兵器体系だ。北朝鮮はここ数年間で、極超音速ミサイルや固体燃料型ICBM(大陸間弾道ミサイル)の試験発射、さらにはMIRV(多弾頭個別誘導技術)の試験発射に成功したと主張している。また、偵察衛星は2023年に3回打ち上げ、3回目の試みで「成功した」と発表した。当時公開された北朝鮮の衛星写真は、グーグルの衛星写真よりも解像度がはるかに低かったが、実際に撮影されたものだという点で看過できない進展だった。そして今回、原子力潜水艦の建造中という事実まで明らかにしたのだ。金正恩総書記は「5大戦略武器」を確保することで体制の安定を図り、対米交渉力を高め、対北制裁の緩和などを狙っている。

 北朝鮮が今回、SSBNの建造現場を公開したのも、対北交渉の再開可能性を示唆したトランプ政権の関心を引く狙いがあるとの見方もある。峨山政策研究院のヤン・ウク研究委員は「北朝鮮はさまざまな射程距離と変則機動が可能な対南(韓国)攻撃用の戦術核弾道ミサイルの開発に加え、SSBNの完成にも向けて歩みを進めている」とした上で「韓国軍も、北朝鮮の原子力潜水艦に対応するための武器体系を整備し、韓米の防衛態勢をアップグレードする必要がある」と指摘した。

盧錫祚(ノ・ソクチョ)記者

【写真】「核動力戦略誘導弾潜水艦」建造現場を視察する金正恩総書記

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  • ▲グラフィック=パク・サンフン
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