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韓国人、外国人労働者より脱北者に対して「社会的距離感を感じる」

韓国人、外国人労働者より脱北者に対して「社会的距離感を感じる」

 韓国人は在外同胞や外国人労働者など他の移住者集団よりも脱北者の方に距離感があると感じていることが調査で分かった。

 韓国保健社会研究院が3日に発表した「2024移住者と社会統合」という調査の結果によると、「移住者に対する社会的距離感」は1位が「難民」(3.72点)、2位が脱北者(3.29点)だった。この調査では、5点に近いほど遠い存在だと感じていることを表す。脱北者に対する距離感は、中国の朝鮮族やロシアの高麗人といった韓国系外国籍者(3.24)、外国人労働者(3.2)、結婚による移住者(3.01)、留学生(3.0)、永住権者(2.81)に比べて大きかった。

【写真】2回「喜び組」に選ばれそうになった脱北女性パク・ヨンミさん

 アンケートでは、各移住者集団の人々を回答者の「配偶者(1点)」「親しい友人(2点)」「職場の同僚(3点)」「隣人(4点)」などとして受け入れられるかどうかを尋ね、平均点を出した。「受け入れられない」という回答は5点とした。この結果について、脱北者を含めた各移住者集団とは、職場の同僚あるいは隣人として付き合うことはできるが、配偶者や親友として受け入れるのは難しいと考えている韓国人が多いと解釈できる。男性より女性の方が、若者・中高年に比べて高齢者の方が移住者をより遠く感じていることも明らかになった。

 一方、自国に対する自負心は10年前より高いことも分かった。「韓国人であることを誇らしく思う」という回答は昨年84.48%で、2014年(72.9%)より11.58ポイント上昇した。自国に対する自負心は女性(86.47%)の方が男性(82.56%)に比べて高かった。また、学歴が高いほど自国に対する自負心も高くなる傾向が見られた。

オ・ユジン記者

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