■情報流出経路となっているスマートフォン・アプリ
中国のスマホアプリも個人情報流出経路として注目されている。アプリに極秘に導入されたソフトウエアにより個人情報が流出する恐れがあるからだ。中国ではユーザーが把握していない不法アプリがいつしか導入され、これを使ったスマートフォン利用状況のデータ収集が流行している。これら不法アプリはネット検索中に表示される広告を閉じる時や別のサイトに移動する際、あるいは別のアプリを導入する際に本人も知らない間にスマートフォンに導入される。アプリの名称やアイコンも表示されず、スマートフォンのホーム画面では見ることができない。これら不法アプリは悪性コードを通じて写真や通信情報、位置情報といった個人情報を流出させ、収集された情報は別の事業者に転売されている。
これら不法アプリは中国アプリを導入する際に組み込まれる可能性が高い。昨年韓国で最も多く導入されたアプリのうち中国製は1位のTEMU、2位のTikTok Light、5位のAliExpressだ。高麗大学のイ・フィジョ教授は「中国製のハードウエアとソフトウエアを無条件阻止することはできないので、導入の際には徹底して検証し、管理できる制度を整えねばならない」と指摘する。
ユ・ジハン記者、パク・チミン記者