黄教安(ファン・ギョアン)元首相が11日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾審判で、「不正選挙」疑惑に関連して「当日投票と異なり、期日前投票でだけ監視カメラに覆いをしている」と主張した。黄・元首相は最近、尹大統領の弁護人団に合流している。
黄・元首相はこの日、大統領弾劾審判の7回目の弁論で、国会側の証人として出廷した金竜彬(キム・ヨンビン)中央選挙管理委員会事務総長に対する尋問の最後に「尹大統領に頼まれたこともあり、追加尋問をしたい」と、自ら尋問に乗り出した。
黄・元首相は金総長に「期日前投票所で監視カメラに覆いをしているか」と質問した。これに金総長は「その点は、ブラインドの設置をしていない状況において、既存の建物の監視カメラが有権者の記票行為そのものを録画する危険性があることについての措置と理解している」と答えた。
続いて黄・元首相は「当日投票でも監視カメラに覆いをするか」と尋ねた。これに金総長は「記票台についての部分や記票台を撮影できないようにする方法の一環」と答えた。しかし黄・元首相は「当日投票でも(期日前投票と同じように)監視カメラを覆っているか、ということ」だとして再度質問した。これに金総長は「今言った通り、記票台を撮影できる監視カメラがあれば、そうできないようにする必要があり、覆いをするしかない」と答えた。
すると黄・元首相は「(金総長は)誤って理解している」とし「選管の指針で、当日投票では監視カメラに覆いもせず、期日前投票所でのみ監視カメラを覆っている」と主張した。
金総長は「再度確認してみたい」としつつも「その指針をそのように解釈しておらず、そういう指針を下したこともない」「期日前投票と本投票を別にする理由はない。この部分は記票する過程が録画されないようにする措置の一環」と語った。
しかし黄・元首相は「確認してみて、後で答弁してほしい」としつつ「明確な事実をもって話をしているのであって(当日投票と期日前投票の監視カメラを)両方とも覆っているというのはうそ」と断じた。
イ・ソンモク記者、ホン・インソク記者