共に民主・李在明代表「日本の防衛力強化は韓国にとって脅威にはならない」 180度転換した発言が話題に

外信の取材に「韓米日協力に反対しない」「実用主義が共に民主党の核心的な価値」

 李在明代表は2023年にも韓日首脳会談や強制徴用賠償問題、福島原発の汚染処理水放流問題などについて「不当な歴史侵略に対しては大韓民国の名で、大韓民国国民の名で全面戦を宣布して当然だ」と述べた。汚染処理水放流については「日本の核汚染水放流は第2の太平洋戦争として記録されるだろう」とまで発言していた。

 ところが李在明代表は今月1日のエコノミスト紙とのインタビューでは「韓米日協力を続ける」と明言し「対日関係改善と日本の防衛力強化にも反対しない」として日本に好意的な態度を示した。李在明代表は「一時は日本を『韓国を侵略して甚だしい人権侵害を行い、これに対してまともに謝罪もしない非常におかしな人間たちが住む国』と考えていた。しかし弁護士時代に日本を訪問した時、日本人の勤勉性や誠実さ、丁重さに衝撃を受けた。両国関係は政治的に歪曲(わいきょく)されたと考えるようになった」と説明した。李在明代表は昨年12月に国会で水嶋光一駐韓日本大使と面会した時も「個人的には日本に対する愛情は非常に深い」「韓米日協力と韓日協力は大韓民国にとって重大な課題」と発言した。

 ただし李在明代表は尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の対日外交については「あまりに屈従的な態度だ」「韓国と日本の感情的な葛藤は消えておらず、ただ見えにくくなっただけだ」と批判した。エコノミスト紙は「共に民主党は党として日本との対立では今も強硬な立場を取っている」と報じた。共に民主党は尹大統領に対する1回目の弾劾訴追案に「北朝鮮、中国、ロシアを敵対視し、日本中心の奇異な外交政策にこだわった」と記載し、これを理由の一つとしていた。

 そのため与党などからは李在明代表の変身について「ただ票を得るためだけで、真実味はない」と見ている。与党・国民の力の権性東(クォン・ソンドン)院内代表は「李在明代表の過去の言行を見ると、共に民主党が夢見る大韓民国の未来がいかに混乱し危機に満ちたものかが分かる」「李在明代表は政治的な保護色を取り替える『カメレオン政治』をやめるべきだ」と批判した。先日国会特別訪問団の一員として東京を訪問した李俊錫(イ・ジュンソク)改革新党議員はあるメディアに出演した際「日本人たちから『李在明代表はどんな人か』と何度も聞かれた」「これまで李在明代表は多くを語ったが、最近は前向きな姿勢に変わり混乱している」と述べた。

 これについて共に民主党は「韓半島周辺情勢の変化を反映したものであり、李在明代表は歴史問題とは別に以前から韓米日協力を重視していた」と主張している。モスクワ駐在大使を務めた共に民主党の魏聖洛(ウィ・ソンラク)議員は「李在明代表は歴史問題については現政権よりも強硬な考えだが、歴史問題で現在と未来の協力を阻止する考えを示したことはない」「韓日関係発展と韓米日協力に対する従来の立場を敷衍(ふえん)して説明したものだ」とコメントした。

キム・サンユン記者

【表】李在明代表の発言に見る対日姿勢の変化

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