ホーム > 社会 > 社会総合 print list prev

ソウル・明洞の中国大使館前で反中デモ…台湾出身者「理由もなく言いがかり」

駐韓中国大使館近くで「弾劾反対」「ノー・チャイナ」デモ

明洞一帯の華僑 ほとんどが台湾パスポート所持

 尹大統領の支持者の間では、弾劾反対デモを開いた団体代表者を「親中派」だと非難する一幕もあった。サラン第一教会の全光焄(チョン・グァンフン)牧師やユーチューブ・チャンネル「シネハンス」の申恵植(シン・ヘシク)氏らと共に尹大統領弾劾反対デモを主導してきた「新男性連帯」のペ・インギュ代表は1月27日、「もう集会および活動はしません」というタイトルの動画を動画共有サイト「ユーチューブ」に掲載した。同代表はこの動画で、「(他の支持者たちに)『おまえのせいで大統領が拘束された』と言われた」「(あるユーチューバーが同代表のことを)華僑に仕立てようとしている」と言った。ペ・インギュ代表はソウル西部地裁乱入事件について「平和的なデモをすべきだった」と主張して以降、「親中派だ」との非難を浴び始めたとのことだ。

 台湾のパスポートを持ち、韓国で長く暮らしてきた人々は「当惑している」という反応だ。明洞で15年間にわたり雑貨店を営んでいるイさん(63)は「反中感情は反日感情同様、常にあったが、弾劾政局以降はムードが大きく変わった」「わざと店に入ってきて、理由もないのに文句をつけて、迷惑行為をする人も出てきた。これは一体どういうことなのだろうか」と語った。中国料理店の従業員チュさん(53)は「ソウル西部地裁の騒動のようなことが華僑の飲食店でも起こるのではないかと思うと怖い」と言った。

 中国語書籍専門書店「大漢文化芸術公社」を経営しているクク・ペクヨンさん(87)=元華僑協会顧問=は「反中感情によって中国朝鮮族が悪く言われる時、華僑も一緒にののしられる。しかし、中国朝鮮族と華僑は全く違う」「華僑は中国や台湾から恩恵を受けていない」と語った。

崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者、キム・グァンレ記者

【写真】「尹錫悦大統領弾劾反対」「ノー・チャイナ」のプレカードを手にするデモ参加者たち

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲1月31日午後、ソウル市中区明洞のソウル中央郵便局前で、「中国政府糾弾」デモをする尹大統領支持者たち。写真=キム・グァンレ記者
  • ソウル・明洞の中国大使館前で反中デモ…台湾出身者「理由もなく言いがかり」

right

あわせて読みたい