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韓国拉致被害者団体 朝鮮総連本部へのビラ伝達を断念=日本当局が制止

【東京聯合ニュース】韓国で北朝鮮による拉致被害者の救出や対北朝鮮ビラ散布などの活動を行う団体「戦後拉北者被害家族連合会」は30日、東京の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)本部にビラを伝達しようとしたが、日本の警備当局に制止されて断念した。

 同団体の崔成龍(チェ・ソンリョン)理事長ら6人はこの日午後、朝鮮総連の中央本部(東京都千代田区)に到着したが、団体の訪問に備えて警備を強化していた当局ともみ合いになった。

 警備当局は崔氏がビラ散布のために持参したドローンを取り出して報道陣に公開することを認めず、拉致被害者の無事帰還を祈る祭祀のために果物や菓子などを本部前に持ち込むこともできないとの立場を示した。

 ただ、少量の封筒を本部に届けることは認めるとしたが、崔氏はこれを断った。同団体が朝鮮総連に伝達しようとした封筒には、拉致被害者に関する情報紙(ビラ)や拉致被害者の名簿などが入っていた。ビラには日本人拉致被害者の横田めぐみさんと韓国人拉致被害者の写真や情報が掲載されている。

 団体側は28日に日本に到着した際、ドローンを使わないという内容の誓約書を書くよう要求されたほか、今回同行する予定だった韓国の脱北者団体「自由北韓運動連合」の朴相学(パク・サンハク)代表は入国できなかったと明らかにした。

 崔氏は「昨年10月に日本にビラを送ったが、日本政府からめぐみさんの写真を外してほしいと連絡があった」とし、日本側が日朝首脳会談の開催を念頭に置いて今回のビラ伝達を制止した可能性があると主張した。

 崔氏は31日、在日韓国大使館を訪れた後に出国する予定だ。

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