【ソウル聯合ニュース】韓国で国民的な人気を誇る詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ、1917~1945)の命日に合わせた追悼式が2月16日、尹東柱が学んだ同志社大の今出川キャンパス(京都市上京区)で開かれる。今年は没後80年と同キャンパスに尹東柱の詩碑が建てられてから30年となる節目の年。式の前には同志社大による尹東柱への名誉博士号の授与式が行われる。
同大の卒業生らでつくる「尹東柱を偲(しの)ぶ会」と「同志社コリア同窓会」は毎年、命日に合わせて2月に献花式と講演会を開催してきた。今年はこれら追悼式に先だって名誉博士号の授与式が開かれる。
同志社大が故人に名誉博士号を授与するのは開学以来初めて。大学関係者は名誉博士号の授与を決めたことについて、在学中に逮捕され、その後獄死した尹東柱を守れなかった自責の念が込められた特別な決定だと説明した。
午後1時半からの献花式は尹東柱の代表作「序詩」を刻んだ詩碑の前で行われる。今年は尹東柱のおいの尹仁石(ユン・インソク)成均館大名誉教授が訪日して、式に出席する。午後3時からはキャンパス内の礼拝堂で同志社大の小原克博学長らが尹東柱をテーマに講演をする。献花式、講演会は誰でも参加できる。
尹東柱は1942年に日本に渡り、立教大や同志社大で学んだ。ハングルで詩をつくったとして同志社大在学中に治安維持法違反の疑いで逮捕され、44年に懲役2年の刑が確定。45年2月16日に福岡刑務所で獄死した。