【ワシントン聯合ニュース】トランプ米大統領は20日(現地時間)、ホワイトハウスで北朝鮮について「核保有国」と述べた。
また、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)に関し、「私は(第1次政権で)金氏と非常に友好的だった」と金氏との友好関係を改めてアピールし、「彼は私が帰ってきたことを歓迎すると思う」と述べ、北朝鮮との対話再開への期待を示した。
トランプ大統領が北朝鮮について「核保有国」と言及したのは異例といえる。これまで米政府の当局者は北朝鮮の核兵器保有を認めず、「核保有国」との言葉を使わなかった。国防長官に指名されたピート・ヘグセス氏が上院軍事委員会の公聴会で北朝鮮を「核保有国」と表現し、トランプ政権が歴代の米政権が掲げてきた北朝鮮の非核化目標を維持しない可能性があるとの懸念が出ていた。トランプ大統領が「核保有国」との用語が持つ外交的な意味を認識した上で発言したか、単純に北朝鮮が核兵器を保有していることを強調するため使ったかは不明だ。
トランプ氏は「私は彼(金正恩氏)が大きなコンドミニアム(建設)能力を保有していると思う。彼は多くの海岸を持っている」とも述べた。不動産業者出身のトランプ大統領は過去にも複数回にわたり、北朝鮮の不動産立地を高く評価していた。