あるメディアが「選挙研修院で逮捕された中国人99人が在日米軍基地に護送された」と報じたが、これについて在韓米軍は「全面的にうそ」と反論した。
在韓米軍司令部は20日にX(旧ツイッター)を更新し「韓国メディアで報じられた在韓米軍に対する描写と主張は全面的にうそだ」「国民的信頼を阻害しかねない虚偽情報の拡散を阻止するため、責任ある報道と徹底した事実確認を求める」とツイートした。
在韓米軍がうそと指摘したのは今月16日にあるメディアが報じた「中国人99人が在日米軍基地に護送された」との記事だ。このメディアはある米軍筋の話として「韓国軍と米軍当局が京畿道水原市の選挙管理研修院で中国人スパイ99人を逮捕し、在日米軍基地に護送した。彼らは尋問で選挙介入容疑の全てを自白した」と報じた。
在韓米軍だけでなく在日米軍もこの記事の内容について「事実ではない」と明らかにしたという。在韓米軍は公式声明で「在韓米軍は韓米相互防衛条約に基づき韓半島の安定と安全保障を維持する任務に引き続き専念している」と強調した。
中央選挙管理委員会もこの記事を報じたメディアと記者を同日ソウル警察庁に告発し、言論仲裁委員会に訂正報道請求を行った。選管はプレスリリースで「昨年12月3日の戒厳令当日、選挙研修院は選管5級昇進(予定)者50人、6級補職者69人の研修を実施し、うち公務員88人、外部講師8人の96人が宿泊していた」「(この記事で)選管職員が中国のスパイと誤解され、選管が不正選挙に関与しているとの認識が国民に広がってしまった」と訴えた。
選管は「被告発人は事実関係を確認する努力もせずに虚偽の内容を報じ、あるいはこれを広めて不正選挙疑惑を増幅させ、社会の分裂をあおっている」「被告発人による一連の行為に対して中央選管は厳罰が必要と判断し、問題のメディアと記者を捜査機関に告発すると同時に、言論仲裁委員会に訂正報道請求を行った」と説明した。
イ・ジョンヒョン記者