【果川聯合ニュース】韓国の独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」が内乱などの疑いで尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領を拘束した15日に、公捜処が入る政府果川庁舎付近で焼身自殺を図った50代の男が死亡したことが20日、分かった。
捜査当局によると、入院先のソウル市内の病院でこの日未明に死亡したという。
男は15日午後8時5分ごろ、同庁舎付近の緑地で焼身自殺を図った。この男は同日午前0時10分すぎに最大野党「共に民主党」本部(ソウル市永登浦区)付近で発生した放火とみられる火災の容疑者だった。
男は同日午前6時ごろ、大統領公邸近くでも焼身自殺を図ったが、警察に阻止された。警察の取り調べに対し、「共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は拘束せず、現職大統領を拘束しようとすることに腹が立った」との趣旨の供述をしたという。
男は尹大統領の弾劾に反対する集会に参加していたことが警察の捜査で分かった。
自殺の動機などが記された遺書などは見つかっていない。
警察関係者は、男が死亡したのは事実だがそのほかの内容については話せないとし、放火が男の犯行であることが確認されても、被疑者死亡により捜査は終結する見通しだと述べた。