■わずか15文字、李在明代表の時は600字
今回、車恩京部長判事が尹大統領を逮捕した際に明らかにした「被疑者が証拠隠滅する恐れがある」とする15文字の理由も論議を呼んでいる。別の法律専門家は「この短い令状発布理由だけを見れば、ほぼコソ泥レベルだ」「容疑に対する疏明などをもう少し明確にした方がよかった」と指摘した。
過去に公開された重要人物の逮捕状審査結果で今回のように短いものはない。2017年3月に裁判所は収賄など13の容疑のあった朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領を逮捕する際「主な容疑が疏明され証拠隠滅の恐れがあるため、逮捕の理由と必要性、相当性が認められる」とする35文字の理由を挙げた。2023年9月に野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表の逮捕状を棄却したソウル中央地裁の劉昌勲(ユ・チャンフン)令状担当判事は棄却理由を600字で説明した。その内容は「偽証教唆の容疑は疏明されるが、逮捕の理由と必要性があるとは言い難い」「政党の現職代表として公職の監視と批判の対象になる点を勘案した」というものだった。
与党・国民の力は同日「李在明代表も容疑が確認されれば(尹大統領と)同じように逮捕し、法の原則を守るべきだ」と批判したが、これに対して共に民主党は「事案の重さが異なる。なぜ内乱事態と比較するのか」と反論した。
ユ・フィゴン記者、パク・カンヒョン記者