内外の専門家らは、中国・フィリピン・ベトナムなど隣接国間の領有権主張が衝突して「アジアの火薬庫」に挙げられる南シナ海の状況を反面教師にすべきだ、と警告している。中国はこの水域に七つの人工島を作った後、「われわれの領海」だと宣言した。最初は西海と同じように構造物の無断設置から始まり、2013年から16年にかけて順次人工島の造成に乗り出した。その後、22年以降は対艦・対空ミサイルや戦闘機まで持ち込み、軍事基地化の作業は最終段階に至っている。中国は東シナ海でも天然ガス田の試掘構造物やブイなどを相次いで設置し、日本とも対立を起こしている。
構造物の設置と共に、中国の軍艦が西海など韓国の管轄水域内に入ることも増えている。韓国国防部(省に相当)が20年に公開した「最近5年の主な外国軍艦の韓半島付近における活動現況」によると、中国の軍艦がEEZなど暫定等距離線を越えて韓半島付近に出現した回数は、5年間で900回を超えた。
一方、中国政府と連携していると推定される中国のハッカー集団が過去6年間、日本の航空宇宙など先端技術情報の奪取を目標に数百件のサイバー攻撃を敢行し、日本警察が捜査に乗り出した。日本の警察庁と内閣サイバー・セキュリティー・センター(NISC)は8日の合同発表文書で、中国のハッカー集団「ミラーフェイス」が19年から24年にかけて外務省・防衛省・宇宙航空研究開発機構(JAXA)や与党の自民党所属議員などを狙ってサイバー攻撃を続けてきた、と明かした。
イ・ミンソク記者、記者、金東炫(キム・ドンヒョン)記者