トイレで出産し赤ん坊を遺棄…交際相手と映画を見にいった29歳母親に懲役20年求刑 /光州

一審では懲役10年…検察、控訴審で懲役20年を求刑

 商業ビルのトイレで出産し、赤ん坊を便器にそのまま遺棄して殺害した後、交際相手の男性と映画を見にいった20代の女に対し、韓国警察が控訴審でも懲役20年を求刑した。

 光州高裁は15日、児童虐待・殺害の罪で起訴され一審で懲役10年を言い渡された女(29)に対する控訴審の結審公判を実施した。女は昨年5月22日午後3時58分ごろ、光州市内の住商複合ビルのトイレで29週の未熟児を出産して便器に投げ落とし、死亡させたとして起訴された。

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 女は当時、トイレで出産し、便器に落ちた赤ん坊をそのまま放置した。その後、赤ん坊を障害者用トイレに運んで便器に投げ落として殺害し、その場を離れた。犯行後、女は交際相手の男性と映画館に行ったことが分かった。男性が自宅近くで赤ん坊の遺体が発見されたというニュースを伝えると、女は知らないふりをしていたという。

 女は過去にも、離婚した後に出産し、子どもを施設に引き渡した前歴がある。今回も家族にとがめられるのが怖かった上、交際相手とは別の男性と関係を持ったため赤ん坊の父親が誰なのか分からず、犯行に及んだことが分かった。女は「妊娠と出産を周囲に知られたくなかったし、一人で子どもを育てることはできないと思った」と供述している。

 一審では「被告の犯行によって、生まれてわずか一日で子どもは亡くなった。被告が適切な措置をしていれば、被害者は尊い人生の機会を続けられただろう」と指摘した。ただし「未必的に犯行に及んだ点、犯行を後から認め、反省している点などを総合的に見た」として懲役10年を言い渡した。

 女はこの日、裁判中に「捜査段階から犯行を認めている」として「被告の境界型知能障害が犯行に一部影響を及ぼしたとみられる点などを考慮してほしい」と善処を求めた。一方、検事は「被告が犯したおぞましい犯罪は、いかなる弁明でも納得できない」として、原審と同じ懲役20年を求刑した。

 女に対する控訴審判決は2月11日に行われる。

ムン・ジヨン記者

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