韓国で輸入車販売が2年連続減少 不況で消費低迷

【ソウル聯合ニュース】韓国輸入自動車協会(KAIDA)は15日、昨年の輸入乗用車の新車登録台数は前年比2.9%減の26万3288台で、2年連続で減少したと発表した。

 昨年から同協会の統計に含まれたテスラ(2万9750台)を除くと、前年比での減少幅は13.8%に拡大する。

 輸入車の新車登録台数が2年連続で減少したのはアジア通貨危機が発生した1997~1998年以来となる。当時の新車登録台数は1996年の1万315台から1997年が8136台、1998年が2075台に落ち込んだ。その後、2009年、2016年、2019年に前年比で減少したもののいずれも翌年に増加に転じた。

 相対的に経済状況の影響を受けにくいとされる輸入車市場が2年連続でマイナス成長となったのは、内需低迷がアジア通貨危機当時並みに深刻であることを示しているとの見方も出ている。

 輸入車業界の関係者は「不況で消費者心理が冷え込んだ影響だとみている。韓国に限られた現象ではなく世界的に広がっているとみられ、短時間での回復は難しいだろう。メーカー側は販売台数を増やすためにせめて新車効果だけでも得ようという雰囲気が漂っている」と話している。

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