韓国最大野党「共に民主党」が運営するインターネットの虚偽情報通報サイト「民主派出所」が、市民団体によって警察に告発されたことが分かった。
韓国のある市民団体は13日、国民申聞鼓(国民権益委員会が運営する陳情サイト)を通じて「民主派出所」を告発する内容の陳情を行ったと明らかにした。民主派出所は、共に民主党の国民疎通委員会が運営する虚偽・捏造(ねつぞう)情報通報サイトだ。告発人側は「『民主派出所』の名前とロゴを見ると、誰もが警察を連想するだろう」として「公共機関を詐称するなど軽犯罪と同様の処罰対象だと考え、通報した」と説明した。この事件はソウル永登浦警察署が担当することになる。
民主党は「民主派出所」のサイトを今月1日に臨時で開設し、運営している。サイトには、虚偽事実を流布していることが明らかになった人の名前を表示する「留置場」、宣告が終わった関連事件を整理した「刑務所」というウィンドウも設置されている。民主党では「内乱扇動」「民主党と李在明(イ・ジェミョン)代表」「不正選挙」「空港惨事」「デモ」など、キーワード別の情報提供数を示す「状況板」も運営している。
サイト開設と同時に、共に民主党の李在明代表が「第1号通報」を行った。李代表は「今月4日、ソウル市竜山区漢南洞に集結した全国民主労働組合総連盟(民主労総)のメンバーに暴行された警察官が昏睡状態に陥った」という虚偽事実が流布されたとして、これに関連する通報を書き込んだ。警察は5日、この内容が虚偽であることが明らかになったと公表した。
民主派出所は10日には「違法な非常戒厳内乱に同調した容疑」で「シネハンス(神の一手)」「新男性連帯」「GROUND C」など親尹系のユーチューブチャンネルの運営者らを内乱扇動罪および名誉棄損罪(不正選挙関連)で警察に告発すると明らかにしていた。
告発人側は「民主派出所」を適法な政党活動と見なすのは困難だと主張し「『民主派出所』は警察の主要業務中の一つである通報・届け出受理機能を模倣している」として「国民が公権力と正当活動を明確に区分することができないような作りになっているため、法に違反している余地があると考えた」と説明した。その上で「公共機関の役割と権威を侵害した政党の行為については、より一層厳重な法的責任が問われなければならない」と主張した。
軽犯罪処罰法第3条には「国内外の公職、階級、勲章、学位またはその他に法令に則って定められた名称や称号などを詐称したり、資格がないにもかかわらず法令に則って定められた制服、勲章、紀章または記念章、その他の標章あるいはこれに類似のものを使用」した場合、軽犯罪に分類されて処罰される可能性があると明記されている。
キム・ボギョン記者