韓国 きょうのニュース(1月8日)

◇捜査機関 尹大統領の拘束令状再執行に苦心

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する拘束令状の執行を試みたものの不首尾に終わった独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」が2回目の令状執行に向け準備を進めている。1回目の令状執行を阻んだ大統領警護処は公捜処の撤収後、大統領公邸の周辺に鉄条網を設置し、バスなどの車両によるバリケードを増設するなど警備体制を強化しており、これを突破する何らかの打開策が必要とみられる。公捜処の関係者は令状執行の時期や方法について「警察と協議を続けている」と話した。

◇大統領室が尹氏の「逃走」否定 「公邸にいると聞いている」

 大統領室は8日、尹大統領が2度目の拘束令状執行を恐れて逃走したとの説が野党を中心に取り沙汰されていることに関連し、「大統領は現在、公邸にいると伝え聞いている」と述べた。最大野党「共に民主党」の安圭伯(アン・ギュベク)国会議員はKBSラジオの番組で「私が聞いた情報としては、既に竜山(の公邸)を出て第3の場所に逃避している」と主張した。

◇韓国経済「政治混乱で心理悪化」 政府系シンクタンク

 政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)は8日発表した「1月の経済動向」で、韓国経済について、「生産増加の傾向が鈍り景気改善が遅れ、不確実性拡大にともなう心理の萎縮により景気の下方リスクが高まっている」と指摘した。景気下方リスクの高まりにKDIが言及したのは2023年1月以来。KDIは特に、外的要因による不確実性が高まる中、国内の政治状況が混乱していることで消費者心理が悪化していると強調した。

◇ソウル全域に今冬初の寒波注意報

 気象庁は8日、同日午後9時をもってソウル市全域に寒波注意報を発令すると発表した。ソウルに寒波注意報が発令されるのは今冬初。寒波注意報は2日以上にわたって最低気温が氷点下12度を下回ると予想される場合に発令される。今回の寒波は11日まで続く見通しだ。ソウル市と同市の25区は寒波による被害を最小限に抑えるため、寒波総合支援状況室を稼働させて24時間の非常勤務に突入する。

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