韓国大統領警護処、ソウル警察庁に警察警備団の協力を要請するも一蹴される【独自】 尹大統領の逮捕状再発布

【NEWSIS】尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の逮捕状執行を阻止した韓国大統領警護処が、ソウル警察庁に第101・第202警備団の協力を要請する公文書を送っていたことが確認された。しかし、警察側は「大きな意味はない」と一蹴した。

【図】大統領官邸周辺の鉄条網と人間バリケード

 7日のNEWSISの取材を総合すると、大統領警護処は同日、ソウル警察庁に「第101・第202警備団の円滑な協力を望む」という内容の公文書を送ったとのことだ。

 警察関係者は「『協力を望む』という非常に原論的な次元の公文書だった」「われわれの立場では大きな意味がない」と語った。

 しかし、尹大統領に対する逮捕状の再執行が予定されている今、大統領警護処がこうした公文書を送ったのは、事実上「逮捕阻止に協力せよ」という意味だと受け止められている。「12・3非常戒厳」事態を捜査するため、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)・警察の国家捜査本部・国防部(省に相当)調査本部で構成された共助捜査本部が「逮捕妨害行為を違法と規定する」との見解を表明していることを考えると、大統領警護処は警察側に一種の違法行為に加担するよう要求したことになる。

 ソウル警察庁直轄の警護部隊である第101警備団は大統領室の本庁警備を、第202警備団は外郭警備を担当している。

 大統領警護処の警備団指揮・監督権限については現在、関連法で明確に規定されていない。警察は「大統領警護処と警備団は協力関係であって、大統領警護処が指揮する権限はない」という考えだ。

 これより前、第101・第202警備団は「大統領公邸の警護を支援せよ」という崔相穆(チェ・サンモク)大統領権限代行副首相兼企画財政長官の指示を拒否したという。

 今月3日の尹大統領逮捕状執行時も、朴鍾俊(パク・ジョンジュン)大統領警護処長が警備団に「公捜処・警察の進入を阻止せよ」と指示したが、応じなかった。

 警察の非常戒厳特別捜査団は、尹大統領の逮捕を妨害した朴鍾俊処長ら大統領警護処指揮部の4人を特殊公務執行妨害容疑で立件した。

キム・ナムヒ記者

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  • ▲3日午前、ソウル市竜山区の韓国大統領公邸前で、正門から入るために待機する警察や高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の捜査官たち。

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