◇大統領代行 尹氏拘束巡る混乱と距離
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の権限を代行する崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官が尹大統領の拘束を巡る各方面からの要請に対し「不介入」の立場を守っている。高位公職者犯罪捜査処(公捜処)は崔氏に対し、尹大統領の拘束令状の執行に向け、大統領警護処に協力を指示するよう要請し、最大野党「共に民主党」も崔氏に指揮権を行使するよう圧力を加えているものの、崔氏は応じていない。7日の閣議で崔氏は「ただ国民と歴史の評価だけを恐れ、国家のためにきちんと判断し責任を持って行動することだけが公職者としてのわれわれの道理」と述べた。「歴史の評価」は与野党と距離を置き、経済や外交に及ぼす悪材料を最小限に抑える意思を示したものと受け止められる。
◇国会国政調査 尹大統領「内乱容疑」巡り与野党が対立
与野党は7日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の「非常戒厳」宣布を巡る内乱容疑の真相究明に向けた国会の国政調査特別委員会で、尹大統領の弾劾訴追の理由から刑法上の内乱罪が撤回されたことを巡り衝突した。与党「国民の力」は国政調査の名称と目的、対象機関などを再検討しなければならないと主張し、最大野党「共に民主党」など野党は与党が特別委員会の活動を妨害しようとしていると反発した。
◇北の極超音速ミサイル発射成功はうそ? 韓国軍「2次最高高度に達せず」
北朝鮮は7日、敵のミサイル防衛システムを無力化できるとされる極超音速の中長距離弾道ミサイルの発射実験を6日に行い、成功したと主張した。一方、韓国軍合同参謀本部は「北が主張する飛行距離と2次最高高度は欺瞞(ぎまん)の可能性が高いと判断する」とし、ミサイルは1次最高高度に達したが2次最高高度には達しなかったと指摘した。
◇旅客機事故の再発防止策策定 国会特別委発足へ
与党「国民の力」の朴亨修(パク・ヒョンス)院内首席副代表は7日、前日の与野党の合意に基づき、「チェジュ航空旅客機惨事対策準備国会特別委員会(仮称)」を発足すると発表した。南西部の務安国際空港でチェジュ航空機が着陸に失敗して炎上し179人が死亡した事故の遺族支援や再発防止策の策定などを目的とする。特委は国民の力から7人、最大野党「共に民主党」から7人、議席数が20未満の非交渉団体から1人が選出され、計15人で構成される。委員長は国民の力の権泳臻(クォン・ヨンジン)議員が務める。
◇性犯罪歴・薬物犯罪歴あれば宅配員の就業制限
国土交通部は7日、「交通利用弱者の移動便宜増進法」施行令と「生活物流サービス発展法」改正施行令が閣議決定されたと発表した。17日以降、性犯罪、薬物犯罪、凶悪犯罪などの犯歴がある人は、料理宅配サービス業者の宅配員や福祉タクシーの運転手としての就業が最長20年間制限される。事業主には従事者の犯歴確認が義務付けられ、制限に該当することを確認してから1カ月以内に解雇しなければ、最大500万ウォン(約54万円)の過料が科される。