韓国 きょうのニュース(1月3日)

◇尹大統領の拘束令状執行中止 捜査機関「深い遺憾」

 独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」は3日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する拘束令状の執行を試みたが、大統領警護処に阻止されて中止した。公捜処は同日午後1時35分ごろ、記者団に対し「対峙が続く中で事実上拘束令状の執行が不可能だと判断し、執行阻止による現場人員の安全上の懸念から午後1時半ごろに執行を中止した」と明らかにした。また、今後の措置は検討後に決める予定だとしながら「法による手続きに応じなかった被疑者の態度に深い遺憾を表する」と伝えた。

◇尹大統領の弾劾審判行う憲法裁 6日に裁判官会議

尹大統領の弾劾審判を行う憲法裁判所の裁判官が8人体制になってから初の裁判官会議が6日に開かれる。憲法裁のチョン・ジェヒョン報道官が3日の定例会見で発表した。会議開催の理由について「現在の状況を共有し、各種委員会の空席の状態を解消するため」と説明した。尹大統領と韓悳洙(ハン・ドクス)首相の弾劾審判をはじめ係争中の事件に関連する状況を共有すると予想される。尹大統領側は同日午前、弾劾審判答弁書を提出した。

◇179人死亡の旅客機事故 名称巡りネット上で賛否両論

 南西部の務安国際空港で先月29日に発生したチェジュ航空の旅客機事故の名称を巡りインターネット上で賛否両論が巻き起こっている。政府レベルでは「チェジュ航空旅客機事故」の名称を使っているが、一部のユーチューバーやネットユーザーは「務安空港惨事」にすべきだと主張している。犠牲者の遺体収容がまだ終わらず遺族が気をもんでいる状況のなか、事故の名称を巡る議論は地域感情を刺激しかねない上に、大切な家族を失った人にまた新たな傷を与えるのではないかと憂慮される。同事故では乗員乗客181人のうち、乗員2人を除く179人が死亡した。

◇年間出生数が9年ぶり増加 人口は5年連続減

 行政安全部が3日発表した2024年の住民登録に基づく人口統計によると、出生数は24万2334人で、前年より7295人(3.1%)増えた。出生数が前年を上回ったのは9年ぶり。2024年の死者数は36万757人で前年より6837人増加した。出生数から死亡数を引いた自然増減はマイナス11万8423人で、前年のマイナス11万8881人より減少幅は小さかった。出生数が9年ぶりに増加に転じたことで、急速に少子高齢化が進んでいた韓国の人口構成が変化する兆しを示したとの見方が出ている。2024年の住民登録人口は5121万7221人で、20年から5年連続で減少した。

◇金与正氏の子ども 北朝鮮メディアに登場か

 北朝鮮の朝鮮中央テレビが1日に放送した新年の祝賀公演の映像に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長の子どもとみられる男児と女児が映っていたことについて、韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は3日、これまでに把握している金与正氏の子どもの年齢層から、実子である可能性を念頭に精密分析していると明らかにした。放送されたのは男児と女児の手を取り、会場となったメーデースタジアムの外を歩く金与正氏の映像。韓国統一部の当局者は2日、同映像について、金与正氏が行事で子どもの手を握っている姿が放送されるのは異例であり、家族を伴う行事だったため、特に注視していると話した。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい