【TV朝鮮】(アンカー)
与野党の指導部も新年の行事を取りやめ、再び務安国際空港を訪問しました。政治家らが事故現場を訪れるのは、チェジュ(済州)航空機事故犠牲者遺族の声を聞き、助けたいという気持ちからでしょうが、現場にいる遺族たちの感情はかなり違うようです。ファン・ジョンミン記者がお伝えします。
(記者リポート)
(韓国最大野党)共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が昨日(12月31日)の国会本会議直後に再び務安空港を訪れると、遺族が激高して抗議しました。
(遺族)
「テレビで宣伝する(報道に出る)ために来たんですか?」
「行事があるたびにあいさつだけして行くけど、何もしないのにテレビで宣伝だけして行くんですか?」
李在明代表は事故当日に現場を訪れましたが、それでも遺体の収容活動が進まなかったため、これを直接糾弾したのです。
(遺族)
「書類1枚出すのに二日もかかっているんですよ。いすに座って、部下の職員に命令してください。部下の職員たちに頼んだ方が早いから!」
(共に民主党・李在明代表)
「そのままどうぞ、おっしゃりたいことは全部おっしゃってください」
李在明代表は事故から四日たった今日(1月1日)も、遺族と一緒に事故現場の外側にあるフェンスに行き、事故機の残骸や人々が供えていった物を見て回りました。
二日前、与党・国民の力の権性東(クォン・ソンドン)院内代表も現場で遺族の抗議を受けました。
(国民の力・権性東院内代表)
「何とお悔やみ申し上げればいいのか、言葉もありません」
(遺族)
「お前らに国民は見えているのか? 国民はいるのか?」
「言いたいことがあるなら言えよ!」
権性東院内代表はこの時、「事故収拾の助けにならない」として事故当日ではなく翌日に務安を訪れましたが、新年が明けた今日、再び務安に来て、遺族たちに生活安定などの支援策を約束しました。
共に民主党もソウル顕忠院(国立墓地)参拝直後に「ご遺族の皆様がつらい思いを乗り越え、日常生活を取り戻せるよう、あらゆる力を注ぐ」とのコメントを発表しました。TV朝鮮のファン・ジョンミンがお伝えしました。
(2025年1月1日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)