期待していた自動車の不振…「トランプショック」に耐えられる韓国企業はない

■このままでは生き残り困難

 物価高で消費者が財布のひもを締め、内需に依存する中小・中堅企業、零細事業者の状況はさらに切迫している。慶尚南道梁山市で30年以上玩具メーカーを営んできたLさん(63)は「不況に加え、ウォン安も進み、材料の輸入コストが増え、創業以来最大の危機だ。新年の生産量は前年に比べ30%減らす」と話した。

 統計は一斉に「不景気」を示している。卸小売業の在庫率(基準値100)は2024年第1四半期(1~3月)に2020年の統計開始以来最高の109.8を記録した。第2四半期と第3四半期も109.7、108.3と横ばいで推移した。ファッション業界関係者は「生産した商品の相当部分を百貨店ではなくアウトレットに送り、割引率を高めてもなかなか在庫が減らない」と語った。

 韓国行政安全部によると、2024年1~10月に全国17地域のうち12地域で外食業の廃業件数が過去最大を記録した。零細事業者団体が最近1630人を対象に調査した結果でも、回答者の90.1%が年末の景気見通しに対して「否定的」と答えた。中小ベンチャー企業研究院のノ・ミンソン研究委員は「中小・中堅企業がかろうじて保ってきた体力が大きく消耗し、今は脱力状態へと向かっている」と指摘した。

石南埈(ソク・ナムジュン)記者、チョ・ジェヒョン記者、ソ・ユグン記者

【グラフ】韓国の輸出の伸び推移と2025年成長率見通し

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