トヨタの「EV限界説」は正しかった…ハイブリッド車、韓米市場でシェア急伸

 ハイブリッド車は内燃機関と電気モーターの両方を搭載しなければならず、要求される技術水準が高く、生産工程も複雑だ。トヨタは長期にわたり、EVではなくハイブリッド車に研究開発資源を投入し、ハイブリッド車分野で現在世界最高レベルの技術力を確保したと評価されている。

 現代自動車と起亜も最近、ハイブリッド車の販売台数が伸びている。昨年10月、米国で現代自動車・起亜によるハイブリッド車の販売台数は合計で過去最高の2万1679台を記録した。

 韓国国内でもハイブリッド車の人気が高まっている。現代自は近く発売する大型スポーツタイプ多目的車(SUV)「パリセード」のフルモデルチェンジモデルである「ジ・オールニュー・パリセード」の予約販売を開始したが、初日の契約者の約70%がハイブリッドモデルを選択した。ジ・オールニュー・パリセードのハイブリッドモデルは、ガソリンモデルに比べて価格が600万ウォン以上高い。

 世界市場でハイブリッド車の人気が続くと、現代自グループは最近、生産・販売戦略の修正を検討している。1月に発足する米国のトランプ政権2期目は、EVに対する優遇措置を縮小する方針であり、販売台数に占めるEVの割合は低下が避けられない状況だ。

 現代自グループは米ジョージア州に76億ドル(約1兆2000億円)を投資し、年産30万台規模のエコカー専用工場「メタプラント」を建設し、昨年10月から稼働している。当初メタプラントではEVを中心に生産する計画だったが、トランプ氏が米大統領選で勝利した後、ハイブリッド車の生産割合を増やすことを決めた。

チン・サンフン記者

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  • ▲韓国で発売されたトヨタの2025年式カムリハイブリッド(HEV)/同社提供

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