【ソウル聯合ニュース】韓国国会は27日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相の弾劾訴追案を野党の主導で可決した。代行職は崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官が引き継ぐ。
韓氏の職務は、国会から弾劾訴追議決書が届き次第停止される。韓氏は今月14日、尹大統領の弾劾訴追案が可決されたことを受けて大統領権限代行となった。
大統領権限代行に対する弾劾訴追案の可決要件をめぐっては解釈が分かれているが、韓氏は国会の採決を尊重し、権限代行としての職務を行わないとの立場を表明した。
崔氏は政府組織法に基づき、大統領権限代行と首相職務代行に加えて本来の役割である経済副首相兼企画財政部長官の「1人3役」をこなさなければならない。▼外交・安全保障など大統領の外政▼行政を統括する首相の内政▼経済危機克服のための政策策定――を行う重要な役割を担うことになる。
崔氏の業務は大統領秘書室と首相秘書室、国務調整室が補佐し、新たなチームを設けたり、企画財政部に人材を派遣したりはしない計画だ。首相室の関係者は「業務報告と補佐する主体が変わるだけで、それ以外に変わる点はない」と説明した。