ソウル地下鉄駅にパーソナルトレーニング(以下PT)場がオープンする。通勤途中に改札横のPT場で汗を流すことができるようになる。ソウル市は12月16日、城東区地下鉄2号線のトゥクソム駅に「フィットステーション(fit station)」をオープンした。フィットネスが可能な駅という意味だ。
ソウル市は市民が毎日利用する地下鉄を健康で有意義な空間に変える地下鉄革新事業である「ファン(fun)・ステーション・プロジェクト」を進めており、今回は2度目のケースだ。これに先立ち、今年5月に永登浦区地下鉄5号線の汝矣ナル駅には、空いている駅務室を改造し、ランニング愛好家のための「ランナー(runner)ステーション」をオープンしている。
フィットステーションはトゥクソム駅のフェンシング場を改造した。改札のすぐ近くだ。ソウル交通公社の関係者は「もともと公社のフェンシングチームが練習場として使用していたが、2022年にチームが解散して以降、使用されていなかった」と話す。
フィットステーションは307平方メートル(約93坪)の広さを誇り、一度に最大で36人を収容できる。
PT専門業者である「良い習慣PTスタジオ」が5年間運営する予定だ。ソウル市が賃借料を安くする条件で、業者は市民のために毎週末無料の特別講義を開催する。12月22日には麻酔痛症医学科専門医のキム・ドンソク良い習慣PTスタジオ共同代表が脊椎や関節疾患の治療に効果的な運動法を解説する。1月4日にはアジア大会空手の銅メダリストが武道をテーマに講義を行う。
イム・ジョンヒョン・ソウル市都市活力担当官は「トゥクソム駅周辺には漢江だけでなく、ソウルの森や中浪川など走りやすい所も多い」とした上で「地下鉄駅のPT場を中心にランニングコミュニティーも運営する予定」と今後の計画を語った。
聖水洞のトゥクソム駅一帯には最近スタートアップ企業(ベンチャー企業)が相次いでオープンし、20-30代の会社員が集まっている。良い習慣PTスタジオのパク・チャンファン共同代表は「最初は地下鉄駅にどうやってPT場をオープンすればいいか悩んだが、最近では新しいスポーツのトレンドやライフスタイルをつくり出すことができるという思いから、ワクワクしている」とし「通勤途中の会社員が利用できるようにシャワー室とロッカールームを整備した」という。