憲法裁裁判官3人の任命同意案採決へ 大統領代行が任命拒否なら野党は弾劾=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国国会は26日、本会議を開き、国会が推薦する憲法裁判所の裁判官3人の任命同意案を採決する。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾審判を行う憲法裁の裁判官の定員は9人だが、3人が空席で6人体制となっている。

 任命同意案の採決を行う3人のうち、1人は与党「国民の力」が、2人は最大野党「共に民主党」が推薦した。

 3人の国会人事聴聞特別委員会は23~24日に開かれた。だが、国民の力は尹大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相について、国会が推薦する憲法裁裁判官を任命する権限はないと主張し、聴聞会に参加しなかった。

 憲法裁裁判官の任命同意案は在籍議員(300人)の過半数が出席し出席議員の過半数が賛成すれば可決される。国民の力が採決に参加しなくても192席を握っている野党陣営だけで任命同意案を可決できる。

 共に民主党は韓氏に対し、任命同意案が可決されれば直ちに憲法裁裁判官3人を任命するよう求めている。だが、韓氏は24日、憲法裁裁判官の任命問題を巡り、与野党の合意を要請した。

 共に民主党は韓氏が任命を拒否する場合、同氏の弾劾訴追案を発議する方針だ。国民の力は任命同意案が可決される場合、憲法裁が機関相互の権限の範囲を判断する権限争議審判を請求する予定だ。

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