10代少女と結婚…早婚が深刻なインドで5000人逮捕

インドの早婚「金銭的支援」得るため増加
早婚で一番大きな問題点は「妊婦の死亡リスクの高さ」

 【NEWSIS】インドでは18歳にも達していない少女たちを「妻」とする悪習が依然として深刻な状況にあることが分かった。ヒンドゥスタン・タイムズやタイムズ・ナウなどのインド現地メディアが22日(現地時間)に報道した。

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 報道によると、インド北東部のアッサム州では昨年2月から児童婚禁止法の違反者取り締まりを開始し、現在までで約5000人を違法児童婚容疑により逮捕したという。

 インドでは未成年者との結婚が違法で、結婚できるのは18歳になってからだ。だが、インドの貧しい地方では、親が財政的な安定を求めて未成年の子どもに結婚を強要するケースが横行している。

 娘を結婚させた家庭では、早く結婚させれば扶養の責任がなくなるだけでなく、金銭的支援が得られたり、食糧などがもらえたりするためだ。

 警察は「早婚という慣習の最も大きな問題点は、10代の少女たちが妊娠・出産の過程で非常に高い死亡リスクにさらされることだ。多くの少女たちが13-15歳で妊娠している。インドは現在、妊婦死亡率や未成年者死亡率が高いという社会問題を抱えている」と指摘した。

 これに対してインド当局は、アッサム州のように大々的な取り締まりで早婚を阻止している。事実、インドの最高裁判所は2017年、未成年者の妻と性的関係を持つことは性的暴行に該当するとの判決を下している。

 インドでは18歳より前に結婚する女性未成年者の割合が2005-06年の47%から2019-21年には23.3%へと減ったが、それでも依然として他国に比べて高い水準となっている。

 アッサム州は声明で、「児童婚に対抗し、戦いを続けている。我々は社会的悪を根絶するため、引き続き果敢な措置を取っている」と強調した。

 国連児童基金(ユニセフ)が昨年発表した報告書によると、インドをはじめ、アフガニスタン、バングラデシュ、パキスタンなど南アジア諸国において未成年で結婚した人は2億9000万人に達するとのことだ。

ホ・ナウ記者

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