【ソウル聯合ニュース】韓国の金敏基(キム・ミンギ)国会事務総長は24日、国会で記者会見を開き、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が「非常戒厳」を宣言していた4日未明に武装した軍人が国会議長公邸に出動したと報じられたことを受けて公邸の防犯カメラを確認したところ、軍人ら13人が映っていたと明らかにした。
金氏は、非常戒厳の解除要求決議案が国会で可決された後の4日午前1時40分すぎ、公邸の外を戒厳軍兵士が歩いている姿が映っていたとして、同50分には公邸の正門前に集まった姿も捉えられたと説明した。兵士らは同日午前4時45分に撤収したという。
また、防犯カメラの映像には軍人11人と私服姿の男2人が映っており、この男らが武装した軍人を引率したとみられるとして、防諜司令部または政府司令部所属の軍人かどうかを含めて正体を明らかにしなければならないと強調した。
金氏は、軍人らが非常戒厳の解除が閣議決定された午前4時半から15分後の45分まで公邸周辺をうろついていたとして、国会議長が解除要求決議案の可決後に公邸に戻った場合は逮捕するよう命令されたのではないかと指摘。2度目の戒厳を行う意図があったのか、国防部の解明が必要だと主張した。
さらに、防犯カメラで確認された軍人ら以外にも兵力が配置されていたかどうかを明らかにしなければならないとして、捜査当局に対し2度目の戒厳の試みがあったかどうかについて迅速かつ徹底した捜査を行うべきだと要求した。