【モスクワ聯合ニュース】ロシア大統領府は２３日（現地時間）、来年５月の対ドイツ戦勝記念日の行事に北朝鮮軍が参加する可能性があると明らかにした。
タス通信などによると、ウシャコフ大統領補佐官は、対独戦勝記念８０周年の軍事パレードに参加する多くの国の中に北朝鮮も含まれるかとの質問に対し「私はそう思う」と述べた。
これに先立ち、ロシアのベロウソフ国防相は先月２９日に北朝鮮を訪問し、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長（朝鮮労働党総書記）に対し北朝鮮軍を戦勝記念日の軍事パレードに招待するとして「前向きな決定を待つ」と述べた。
ロシアは、旧ソ連が第２次世界大戦でナチス・ドイツに勝利した日を記念して毎年５月９日にモスクワ・赤の広場で軍事パレードを開催している。
来年の行事ではロシア軍が北朝鮮軍と共に行進し、北朝鮮のロシア派兵によってさらに強化された軍事協力関係を誇示するものとみられる。
ロシアのプーチン大統領と金正恩氏は今年６月、「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結してロ朝関係を軍事・政治同盟レベルに格上げした。しかし、北朝鮮の派兵についてはロシアと北朝鮮のいずれも肯定も否定もしていない。
一部では、来年ロシアを訪問する可能性が持ち上がっている金正恩氏が、戦勝記念日に合わせてモスクワを訪れるのではないかとの予想も出ている。