憲法裁判官人事 遅延作戦から速度戦に転じた共に民主党が1日2人聴聞会強行へ、与党は不参加の構え

憲法裁判官人事 遅延作戦から速度戦に転じた共に民主党が1日2人聴聞会強行へ、与党は不参加の構え

 【TV朝鮮】(アンカー)

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に対する速やかな弾劾審理を要求している進歩(革新)系最大野党「共に民主党」が、与党の反対にもかかわらず国会推薦分の憲法裁判官の任命を押し付けています。しかも、候補者2人についての聴聞会をわずか1日で終わらせるとし、3日ずつかけていた李真淑(イ・ジンスク)放送通信委員長、KBS放送社長の聴聞会のときとは180度違いました。その上、これまで推薦を遅らせていたのにこうも急ぐ理由は何なのか、ファン・ジョンミン記者が調べてみました。

 (記者リポート)

 国会推薦分の憲法裁判官3人を選出するための人事聴聞特委の初会議。与党の議席は空っぽでした。

 当初、保守系与党「国民の力」の鄭点植(チョン・ジョンシク)議員が特委の委員長を務めることになっていましたが、与党が不参加を宣言するや、民主党は朴智元(パク・チウォン)議員を補任するという手法で会議を開きました。

 (閔炳徳〈ミョン・ビョンドク〉/共に民主党議員)

「国民の胸にぽっかり穴が開いているのに、この、目の前でぽっかり空席になっているあの様子を見ていて私も本当に残念…」

 民主党は、自分たちが推薦する馬恩赫(マ・ウンヒョク)、鄭桂先(チョン・ゲソン)候補の人事聴聞会を今月23日に、それぞれ午前と午後に分けて進める案を単独で通過させました。

 1日に憲法裁判官候補者2人を一挙に検証するというのは異例です。

 今年10月、憲裁の度重なる要求にもかかわらず任命を遅らせてきた民主党が、大統領弾劾案の可決後は速度戦に出ているのです。

 (朴賛大〈パク・チャンデ〉共に民主党院内代表)

「国民の力の時間稼ぎに引っ張られる考えは全くありません。国民の力が抜けても意に介さず、速やかに進めたい」

 国民の力は、人事聴聞の日程に参加しない方針です。

 (権性東〈クォン・ソンドン〉/国民の力院内代表)

「現在の、弾劾訴追人である国会が憲法裁判官を推薦する行為は、まるで検事が自分の起訴した事件について判事を任命するようなものです」

 民主党は、来たる27日に本会議を開き、民主党推薦の候補2人についてだけでも任命同意案を処理したいという方針です。TV朝鮮、ファン・ジョンミンがお伝えしました。

(2024年12月18日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 憲法裁判官人事 遅延作戦から速度戦に転じた共に民主党が1日2人聴聞会強行へ、与党は不参加の構え

right

あわせて読みたい