韓国大法院(最高裁に相当)が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が非常戒厳宣布後に現職判事を逮捕しようとしたのであれば、それは司法権の重大な侵害だ、と表明した。
【写真】戒厳軍の残していったとされる手錠を確かめる李在明代表
大法院は13日、「『非常戒厳宣布当時、李在明(イ・ジェミョン)代表に無罪を言い渡した判事を逮捕しようとした』という報道があった」「もし事実であれば司法権に対する直接的かつ重大な侵害で、深刻な懸念を禁じえない」とコメントした。
さらに「これは法治国家で絶対に起きてはならないことであって、この件についての速やかな事実の究明と厳正な法的責任が伴うべき事案」と指摘した。
この日、中央日報は「韓国警察庁国家捜査本部の特別捜査団が趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長の事情聴取の過程で、尹大統領が非常戒厳宣布当時、李代表の偽証教唆事件で無罪を言い渡した現職判事を位置追跡しようとした、という供述を確保した」と報じた。この件で大法院が公式声明を出したのだ。
併せて大法院は同日、「法院行政処長はさる6日、国会法制司法委員会で『非常戒厳宣布当時の逮捕対象に前任の大法院長(最高裁長官に相当)と元大法官(最高裁判事に相当)が含まれていた』とされる件について、もし事実であれば到底納得できない不適切な措置であることをはっきりと表明した」と強調した。
パク・ヘヨン記者