【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領による「非常戒厳」宣言について捜査する警察庁国家捜査本部の特別捜査団は11日、大統領室の家宅捜索を試みたが、大統領警護処が「公務・軍事上の秘密」などを理由に拒否した。大統領室側は一部の資料だけを提出した。
国家捜査本部の関係者は「遺憾」を表明した。
令状に記載された被疑者は尹大統領で、捜索対象は大統領室内の閣議室、合同参謀本部庁舎地下の統制指揮室など4カ所だった。
国家捜査本部の捜査官らは同日午前11時45分ごろ、大統領室庁舎に到着した。だが、大統領警護処側と捜索方法に関する協議が行われず捜索令状の執行ができなかった。捜査官らは午後7時40分ごろ撤収した。
大統領室の隣にある合同参謀本部庁舎も「警護区域」との理由で大統領警護処が捜索を認めなかった。