【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領による「非常戒厳」宣言について捜査する警察庁国家捜査本部の特別捜査団は11日、ソウル・竜山の大統領室と合同参謀本部の家宅捜索を試みたが、両機関との協議が行われず、庁舎内には進入できなかった。
特別捜査団によると、捜査官らは同日午前11時45分ごろ、大統領室庁舎に到着した。だが、大統領警護処側と捜索方法に関する協議が行われず、4時間以上対峙(たいじ)している。この日の捜索の執行期限は日没までとなっている。
令状に記載された被疑者は尹大統領で、捜索対象は大統領執務室、閣議室、警護処、合同参謀本部庁舎などとなっている。
合同参謀本部庁舎は大統領室庁舎の隣で、出入りが規制されている。合同参謀本部庁舎の地下では非常戒厳当時、戒厳司令部の状況室が運営された。
家宅捜索令状の有効期限は通常1週間以内で、この日に捜索を行えない場合、再び捜索を試みるとみられる。
一方、特別捜査団は逮捕した警察トップの趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長とソウル警察庁トップの金峰埴(キム・ボンシク)同庁長に対し、非常戒厳当時に警察が国会の出入りを統制した経緯などを調べた。