尹大統領の弾劾案きょう採決 与党の造反焦点

【ソウル聯合ニュース】韓国国会は7日午後、本会議で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾訴追案を採決する。尹大統領が出した「非常戒厳」に対するもので、韓国だけではなく、全世界が注目するとみられる。

 弾劾追訴案は、在籍議員の3分の2(200人)以上が賛成すれば、可決される。野党、無所属の議員192人全員が弾劾に賛成を表明しており、与党「国民の力」107人の決断が可決の鍵を握ることになる。8人以上の賛成が出れば、可決される見通し。

 尹大統領は3日夜、野党多数の国会が行政をまひさせているとして、突然「非常戒厳」を宣言した。国会は4日未明に非常戒厳の解除要求決議案を可決し、尹大統領は戒厳令を解除した。野党側は「明白な憲法違反」だと反発し、国会に弾劾訴追案を提出した。

 大統領弾劾案が可決されれば、大統領の職務権限は同日停止され韓悳洙(ハン・ドクス)首相が大統領職を代行する。韓国大統領でこれまで弾劾案が可決されたのは、2004年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏、16年の朴槿恵(パク・クネ)氏の2人。このうち朴氏は憲法裁判所の判断によって罷免された。

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