【TV朝鮮】(アンカー)
金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防長官と韓国大統領室は、非常戒厳宣言の1時間後に軍を投入しろという大統領の指示があったとし、実際に国会を掌握しようとしたわけではない、という趣旨の見解を示しています。しかし、国会で戒厳解除案が可決された後、軍の指揮室で目撃された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と金竜顕前長官の様子は違ったと言われています。チョ・ソンホ記者がお伝えします。
(記者リポート)
(禹元植〈ウ・ウォンシク〉国会議長)
「非常戒厳解除要求決議案は可決されたことを宣言します」
4日午前1時、国会で戒厳解除案が成立した後、作戦中だったソウル市竜山区の合同参謀指揮室も雰囲気が一転しました。
軍関係者は「金竜顕前長官が尹大統領に電話をかけ、『解除しなければならなさそうだ』という趣旨の報告をしたと聞いている」と言いました。
その後、作戦指揮室を自ら訪れた尹大統領は、金竜顕前長官とは別の会議室に入ったといいます。
(金炳周〈キム・ビョンジュ〉共に民主党所属議員)
「解除決議案が可決された時、(尹大統領は)何と言いましたか?」
(朴安洙〈パク・アンス〉陸軍参謀総長〈元戒厳司令官〉)
「よく覚えていません」
軍関係者は「『尹大統領は作戦失敗に関して金竜顕前長官に立腹している様子を見せた』と聞いた」と述べました。
このため、非常戒厳宣言の1時間後に軍を投入するなど「警告性」に重点を置いたという大統領室の説明と、当時の指揮室の雰囲気は食い違っている、と指摘されています。
戒厳作戦の指揮状況と尹大統領の叱責(しっせき)の有無を問う質問に、金竜顕前長官は「叱責はなかった」「捜査を通じて明らかになるだろう」と答えました。TV朝鮮、チョ・ソンホがお伝えしました。
(2024年12月6日放送 『ニュースパレード』より)