◇監査院長の弾劾訴追案を可決 初の職務停止
最大野党「共に民主党」が提出した崔載海(チェ・ジェヘ)監査院長とソウル中央地検トップの李昌洙(イ・チャンス)検事長ら検事3人の弾劾訴追案が5日、国会本会議で可決された。手続きが終わり次第、崔氏や李氏らの職務は停止される。監査院長の弾劾訴追案が可決され、職務が停止されるのは初めて。共に民主党は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足に合わせて行われた大統領執務室と公邸の移転に絡む疑惑の監査が適正に実施されなかったなどとして、崔氏の弾劾訴追案を提出した。
◇尹大統領の弾劾訴追案と夫人の捜査法案 7日に国会で採決へ
最大野党の共に民主党は、尹錫悦大統領の弾劾訴追案と尹大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る疑惑を政府から独立した特別検察官に捜査させるための特別法案について、7日に国会本会議で採決を行う方針を示した。共に民主党は早ければ6日にも弾劾訴追案の採決を行い、特別法案の採決を10日に行う予定だったが、弾劾訴追案に反対する方針を示した与党「国民の力」を説得するとともに、特別法案の採決日程を繰り上げることで与党が採決を欠席するのを防ごうとする戦略と分析される。
◇鉄道労組が無期限ゼネスト突入 利用客への影響不可避
賃上げや賃金未払いの解決、成果給支給の正常化などを求めてストライキを予告していた韓国の全国鉄道労働組合(鉄道労組)が、5日の始発列車から無期限のゼネストに突入した。鉄道労組のストは、昨年9月以来1年3カ月ぶり。これにより高速鉄道(KTX)やセマウル号などの旅客列車や貨物列車の運行回数が減少し、利用客や貨物運送への影響は避けられない状況だ。
◇今年の大学入試は難易度低下 全科目満点11人
韓国教育課程評価院は、先月14日に実施された2025学年度の大学修学能力試験(日本の大学入学共通テストに相当)の採点結果を発表した。国語と数学で満点を取った受験生はそれぞれ1000人を超え、昨年は1人のみだった全科目満点も11人出るなど、昨年に比べて大幅に難易度が下がったことが分かった。一方、「社会探究領域」では試験が難しいほど高くなる「標準点数」の最高点が9科目のうち6科目で昨年に比べ上昇し、今回の試験結果の鍵を握った。