尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が5日に国民に向けた談話の発表を検討していることが分かった。3日の奇襲的な非常戒厳宣言についての釈明と謝罪があるものとみられる。
【グラフィック】0ウォン? 11月29日に共に民主党が強行処理した来年度予算案
与党・国民の力の権寧世(クォン・ヨンセ)議員は4日、「尹大統領の5日の国民向け談話」について、国会で記者団に対して「検討中だと聞いている」と語った。権寧世議員は同日午後、韓悳洙(ハン・ドクス)首相、韓東勲(ハン・ドンフン)国民の力代表、秋慶鎬(チュ・ギョンホ)院内代表らと共に尹大統領に会い、非常戒厳関連の後続対策について協議した。
尹大統領は国民向け談話で、非常戒厳宣言によって国民の不安や混乱を招いた事態について謝罪するという見方が強い。ただし、党の一部で要求している離党問題や、野党の下野要求、弾劾については言及しないものと予想される。
尹大統領が談話を発表するのは、与党・国民の力の要求が反映されたためとの見方がある。5日に共に民主党など野党陣営が尹大統領に対する弾劾訴追案を本会議に報告し、早ければ6日にも弾劾訴追案に対する表決に入る。国民の力は4日の議員総会で、尹大統領に対する弾劾に反対することで党論をまとめたが、「造反」が出る可能性も取り沙汰されている。これを受け、造反防止のため国民向け談話で与党の要求を一部受け入れようという措置だと分析されている。
国民の力のある議員は、議員総会中に記者団に対し「『明日、絶対に謝罪が必要だ』(という声が)議員総会で上がった」と語った。
ユ・ビョンフン記者