【ソウル聯合ニュース】韓国大手書店の教保文庫とインターネット書店大手のイエス24で今年最も多く売れた本は、アジア人女性として初めてノーベル文学賞受賞が決定した韓国の作家、韓江(ハン・ガン)さんの小説「少年が来る」だったことが、2日分かった。
教保文庫が同日発表した2024年総合ベストセラーランキングによると、「少年が来る」は同じく韓江さんの「菜食主義者」「別れを告げない」を抑え年間ベストセラー1位に輝いた。
韓江さんは2016年のランキングでも「菜食主義者」で1位を記録しており、同じ作家が2回1位になったのは1993年と02年のウィ・ギチョルさん以来22年ぶりだ。
教保文庫の関係者は、「少年が来る」は今年10月10日のノーベル文学賞発表から約2カ月弱の販売部数だけで年間1位となり、過去10年間の総合1位と比べても最も多い販売部数を記録したと説明した。
韓江さんの作品は「すべての、白いものたちの」(9位)、「引き出しに夕方をしまっておいた」(10位)まで、10位以内に5作品がランクインした。
イエス24でも24年の総合ベストセラー10位までに5作品がランクインし、ノーベル文学賞の発表後の売り上げは前年同期(10月10日~11月30日)に比べ約100倍に急増した。