仁川国際空港ターミナルでスマートフォンやクレジットカードなどを盗んで使用した20代の日本人の女が韓国の裁判所で懲役刑を言い渡された。
仁川地方裁判所刑事第2単独(金知厚〈キム・ジフ〉裁判長)は窃盗・詐欺・与信専門金融業法違反などで起訴された日本人A被告(21)に懲役6カ月を言い渡した。同地裁が12月1日に明らかにした。
警察によると、旅行のために韓国に来たA被告は9月6日夜9時ごろ、仁川空港の出発ロビーでスマートフォンの充電台の上に置かれたBさんのスマートフォンを盗んだという。Bさんがしばらくトイレに行った隙の出来事だった。スマートフォンにはクレジットカード2枚が入ったカードケースがついていた。
A被告は30分後、このカードで同空港内のハンバーガーショップへ行ってコーラを購入、その後、ホテルのインターネット・サイトにアクセスして55万8000ウォン(約6万円)を決済した。
犯行はここで終わらなかった。同月15日までにA被告が盗んだスマートフォンやカードケースなどの金品は228万ウォン分に達した。盗んだクレジットカードで決済した金額は計42回、約265万ウォンだった。
また、空港の椅子で眠っている乗客のバッグを開け、クレジットカードが入ったブランド物のカードケースを盗んだりもした。
A被告の犯行はすぐに発覚した。クレジットカードが使用されたというメッセージを受け取った被害者が警察に通報、警察は空港内部の監視カメラを確認してA被告を特定した。警察は出国しようとしたA被告を9月15日に空港で逮捕した。
A被告は警察の取り調べに「両親とケンカして家出した後、何も考えずに韓国に来た。お金がなくてスマートフォンとクレジットカードを盗んだ」と供述したという。A被告の前科記録はないとのことだ。
金知厚裁判長は「被告人は過ちを犯したことを反省しているが、犯行は悪質で、犯行回数・場所・被害金額などに照らすと罪責は軽くない」と判決理由を述べた。
仁川=イ・ヒョンジュン記者