【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子は29日、副社長以下の定期役員人事を発表した。今後の成長をリードする人工知能(AI)や第6世代通信規格「6G」、次世代半導体など新技術分野の人材を多数昇進させた。
人数は例年より減ったものの、成果主義の原則に従って世代交代を進め、30代の常務と40代の副社長を起用して未来の成長基盤を固めた。
同社は副社長35人、常務92人、マスター10人の計137人の昇進を発表した。昨年、副社長51人、常務77人、フェロー1人、マスター14人の計143人が昇進したのと比べ、人数はやや減少した。
サムスン電子は「現在の経営危機の状況克服のために成果主義の原則の下で検証された人材を中心に世代交代を推進するなど人的刷新を断行した」とし「主要事業の持続成長を導くリーダーシップを補強する一方、新たな成長エンジン強化のためにソフトウエア、新技術分野の人材を多数昇進させた」と話した。
AI家電の機能高度化などの成果を出した部署やスマートフォン(スマホ)のデザインを手掛ける部署、新型の低消費電力DRAMの開発に携わった部署の責任者が副社長に昇進した。
今回の人事では30代の常務1人と40代の副社長8人が登場することになった。昨年(30代常務1人、40代副社長11人)よりは人数が減った。
新役員の最年少は、DX(デバイスエクスペリエンス、モバイル・家電)部門CTO SR通信S/W研究チームの常務に昇進したハ・ジフン氏(39)だった。
新役員の平均年齢(マスターを除く)は47.6歳で、昨年(47.3歳)よりは高くなった。