韓国の首都圏が二日間で最大積雪量40センチに達する記録的な大雪に見舞われる中、通勤ラッシュで混雑する道路をスキーで移動する市民が目撃され、話題になっている。
インターネットの各種コミュニティーサイトには28日「通勤途中にスキーヤーが登場」「意地のK会社員」などのタイトルで、京畿道水原市光教の道路で撮影された動画が投稿された。動画には、一人の市民がスキーを履いて雪の積もった道路を滑走する様子が映っている。この市民は、雪に埋もれた歩道を注意深く歩く歩行者や、凍結した道路でスリップしないよう徐行する車よりもスピードを出して移動していた。
この動画のほかにも、同じ人物を写したとみられる写真が複数のコミュニティーサイトに投稿された。目撃者の一人は「スキーに乗って通勤しているのでびっくりした」とつづり、竜仁市の三叉路で目撃したスキーヤーの写真と動画を投稿した。この様子にネットでは「わぁ、車より速いね」「楽しんでるみたい」「ここまでして出勤しなきゃいけないの?」などの反応が見られた。
京畿地域では二日にわたって大雪が続き、この日は多くの学校が「正常に授業を実施するのが困難」として休校を決めた。保育園を管理する地方自治体も休園を勧告した。
韓国気象庁は28日、京畿道の南部地域には今後さらに5-10センチ、北部地域には1-5センチほど雪が積もるとの予報を出した。同日午前11時現在、京畿道の主な市・郡の積雪量は竜仁市白岩で42.6センチ、広州市で42.1センチ、軍浦市衿井で38.1センチ、水原市37.8センチなどとなっている。
京畿道内で大雪注意報が出ている市・郡は水原、烏山、平沢、竜仁、利川、安城、華城、驪州の8か所。大雪注意報は5センチ以上の積雪が予想される場合に発表される。
ミン・ヨンビン記者