【ソウル聯合ニュース】韓国航空業界トップの大韓航空による同2位のアシアナ航空買収を巡り、欧州連合(EU)の欧州委員会が28日(現地時間)、買収計画を最終承認した。両社の統合を実施するためには14カ国・地域で競争当局の審査を受ける必要があり、EUの承認が最後の関門とされていた。2020年11月に始まった両社の統合手続きは、大韓航空が来月、アシアナ航空の株式を取得すれば完了する見通しだ。
EUの競争当局は今年2月、両社の統合計画を条件付きで承認し、韓国格安航空会社(LCC)のティーウェイ航空が仁川とパリ、ローマ、バルセロナ、フランクフルトを結ぶ4路線に参入できるよう支援することを条件として掲げた。
またアシアナ航空の貨物部門は貨物専門航空会社のエア仁川が買収することが決まった。
EU競争当局の関係者は21日、聯合ニュースの取材に対し、「ティーウェイ航空が4路線で一定期間、一定数以上の旅客サービスを提供しなければならないという条件が満たされた」と述べていた。
大韓航空はEU競争当局が最終承認した内容を米国の競争当局である司法省に報告した。
EUの最終承認が下りれば、米国の審査も終了する可能性が高いと関係者はみている。
米国の承認が得られれば、統合のために受けるすべての審査が終わる。大韓航空は来月20日までにアシアナ航空の株式を取得して子会社化することで、統合の手続きを終える計画だ。