【仁川聯合ニュース】韓国で27日から28日にかけて降った大雪の影響で仁川国際空港を発着する便の乗客が機内に閉じ込められるなどの混乱が生じた。
米国を出発し27日に仁川空港に到着した乗客は聯合ニュースの取材に対し、着陸後約7時間、機内に閉じ込められたと伝えた。
この乗客によると、機内での待機中に燃料が底をつき非常灯以外の明かりが消え換気や暖房がすべて止まった。一部の乗客は呼吸が苦しいと訴え、乗務員に酸素マスクを出して欲しいと要求。窓を割ることはできないかと尋ねる人もいたという。
同乗客は「子どもたちは泣き、外国人乗客も強く抗議して、暴動が起きる一歩手前だった」と当時の状況を振り返った。
ベトナム・ハノイを出発し仁川空港に到着した大韓航空便の乗客も同じような被害を受けた。
同機は27日午後9時ごろに着陸したものの、駐機場が使用中という理由で6時間以上乗客を機内から降ろすことができなかった。待機中に食事が1回提供されただけで、乗客は航空会社や空港の対応に不満を募らせていたという。
中国の瀋陽を出発し仁川空港に到着した大韓航空便の乗客も5時間以上機内から出られず、乗客の一部が「中国人に対する差別ではないか」と抗議したという。
福岡発仁川行きのティーウェイ航空便を予約していた韓国人旅行客は、遅延が続き福岡空港で5時間以上待っていたが結局欠航になり、空港で夜を明かしたと伝えた。
この旅行者は、航空会社の職員は対応マニュアルもなくおざなりな対応を取って自分たちは退勤し、数百人の乗客が暖房の切れた空港で一晩過ごしたと怒りを示した。
仁川国際空港公社によると、28日午前10時時点で、気象悪化などの理由で乗客を機内に乗せたまま長時間待機させた便は28便あると集計された。